用語解説
アルゴリズム問題を解決する定型的な手法・技法コンピューターなどで演算手続きを指示する規則、算法。
API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)金融機関と外部の事業者が、安全にデータを連携できるようにする取組み。金融機関がシステムへの接続仕様を公開し、契約を結んだ上で、アクセスを認める。
AR(Augmented Rearity) 拡張現実感カメラで撮影した現実の映像に、文字や画像などの情報を重ねて表示する手法で、風景に合わせて道案内や商業施設の情報を表示するなど、見ている対象や現在の状況などの理解を助けたり、娯楽として楽しんだりする用途に使われる。
ブラックフライデー米国で毎年11月の第4木曜日にある感謝祭の翌日の金曜日のこと。小売店が一斉にセールを始める年末商戦の初日で、1年で最も売り上げが見込める。セールで軒並み黒字になるため「ブラック
」の名が冠された。
ビジネスソリューション業務上の要求や課題を解決すること。そのための手段や方法。
ブロックチェーンインターネット上の複数のコンピューターで取引の記録を共有し、お互いに監視し合いながら、正しい記録を鎖(チェーン)のようにつないで蓄積するデータ管理技術。「分散型台帳」ともいわれる。もともとは、仮想通貨「ビットコイン」向けに開発された技術。巨大なサーバーに比べて、システムを低コストで構築できる。
CSIRT(シーサート)コンピューター・セキュリティ・インシデント・レスポンス・チームの略。企業や行政機関などで、ITシステムの問題や事故、サイバー攻撃などが発生した際に、対応する専門的なチームのこと。情報部門だけでなく、法務、広報など全社横断で組織する必要があるが、運用実態が不充分なケースが多い。
CASE自動車の次世代技術やサービスの新たな潮流を表す英語の頭文字4つをつなげた造語。「C=コネクテッド(つながる)」「A=オートノマス(自動運転)」「S=シェアリング(共有)」「E=エレクトリシティー(電動化)」を指す。100年に1度の大変革を自動車産業にもたらす可能性がある。
クッキー(Cookie)個人が持つパソコンやスマホのネット閲覧ソフトごとに、いつどんなサイトを見たかを記録するサイト。通販サイトで気になる商品を保存したり、パスワードを入力する手間を省いたりするのに使われる。
D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)自社で企画・製造した商品を自社サイトで直接販売する。中間流通を無くしてコストを抑えるのは、従来のメーカー直販と同じだが、SNSを通じて消費者と交流し、ともにブランドを作り上げているのが特徴。消費者の声を開発に生かすとともに、消費者はブランドを育てる感覚が持てる。ネット販売で一定の支持を得て直販店を出すケースも出てきた。
ダイナミックプライシング販売状況や季節要因によって変わる需給に合わせ、同じ商品・サービスの値付けを柔軟に上下させること。人工知能(AI)の活用などによるビッグデータ分析で過去の販売実績や天候、競合の料金設定などの総合的に分析し、その時々に売れやすい価格を算出しやすくなった。
デジタル・ディスラプションシリコンバレー発祥の造語で、PCの台頭によって大型コンピュータ―市場が破壊(ディスラプト)された現象、そしてモバイルがPC市場を破壊した現象を物語るものでした。しかし今では、目新しいものやトレンドの最先端を行くものすべてを言う。
デジタル・トランスフォーメーション(DX)デジタルテクノロジーを駆使して、経営のあり方やビジネスプロセスを再構築すること。結果として、人とITとの関係は大きく変化し、事業の範囲や業績の上げ方、顧客との関係、従業員の働き方などを大きく変えてしまうことになる。既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの。
デジタルテクノロジーインターネットやスマートフォンの普及、センサやネットワーク性能の向上、利用コストの低下、クラウドコンピューティングの進展による、コンピューティング性能の大幅な向上を背景に、モノ、ヒト、サービスを巻き込むIoTが進展している。
DTは、さまざまなイノベーションを引き起こしている、ICT技術の組合わせを指すもので、特定の技術を指すものではない。しかしながら、デジタルイノベーションの事例を見れば、ここ数年で急速に進展、あるいは新たに登場したテクノロジーがイノベーション実現の鍵となっている。また、新たなビジネスモデルの創出が、デジタルテクノロジーの需要を生み出す、イノベーションの相乗サイクルが形成されている。
データサイエンスデータの分析についての学問分野。蓄積されたビッグデータを分析し、ビジネスに有用な新たな価値を創造すること。これらの研究者及び技術者は、デ-タサイエンティスト(DS)と呼ばれる。
データ・ドリブン・エコノミー (データ駆使型経済)リアルな世界から集めたデータが、新たな価値を生み出し、あらゆる企業・産業・社会を変革していく、一連の経済活動を指す。
得られたデータを総合的に分析し、未来予測、意思決定、企画立案などに役立てること。特にビッグデータを対象とし、各種データを可視化して、課題解決に結びつけることを指す。
エドテック教育(ェデュケーション)とIT技術を合わせた造語。授業の動画配信中心の「eラーニング」と違い、双方向性の高い教育内容が特色だ。人工知能を使って生徒のデータを集め、個人に合わせたきめ細かい指導ができる。クラウド技術の進化で利用料金も抑えやすい。
EMS(エレクトロニクス・マニファクチャリング・サービス)電子機器の製造請負を専業とする企業。従来の下請けとは異なり、複数の企業から請負うことで稼働率を上げ、製造ノウハウを蓄積する。
ESG「Environment(環境)Social(社会)Governance(企業統治)」CSR(企業の社会的責任)活動は、利益一部を社会に還元する意味合いが強かったが、ESGは環境や社会への配慮、企業統治の向上を通じて企業価値の拡大を目指す点で違いがある。企業がESGに積極的に取り組むと、ブランド力向上や事業リスクの低減につながり、持続的な成長が可能になるとされる。企業のESGは、調査会社がCO₂排出量や労働安全性、企業倫理など約40の項目でスコアを算出し、その取り組みを評価している。
フインテックァイナンスとテクノロジーを組み合わせた造語。ファイナンス・テクノロジーの略。「ITを駆使した革新的、あるいは破壊的な金融商品・サービスの潮流」などの意味で使用される。
GAFA米グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムの略称
IoT(インターネット・オブ・シングズ)あらゆるモノがインターネットに接続し、巨大なネットワークが形成される仕組みを指す。従来、ネットに接続されていたのはパソコンや携帯電話などの情報通信端末だった。ただセンサの発達などを受け、自動車や工場など「物理的なモノ」に通信機能を持たせ、データを収集することが可能になった。
ICT(インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジー)情報・通信に関する技術の総称。コンピューター関連の技術をIT、コンピューター技術の活用に着目する場合をICTと、区別して用いる場合もある。そもそも、ITCは、広範な意味を持つ言葉であり、サーバー、インターネットなどの技術だけでなく、ビッグデータ、ソーシャルメディアなどのサービスやビジネスについても、その範囲に含めることが多い。
MaaS(モバイル・アズ・ア・サービス)IT(情報技術)を使い、あらゆる手段を使って移動をつなぐサービスを指す。個別の交通期間の予約・決済サービスなども含まれる。
ライドシェアやカーシェアなど個別のサービスが先駆けだ。車を持たなくても、鉄道などの公共交通、ライドシェア、レンタル自転車など様々な移動手段をアプリで一括して検索、予約、決済できるサービスの開発も進む。
移動手段だけでなく、住民の移動情報を蓄積して、不動産開発や商業施設設の運営に生かす試みも始まっている。カギを握るのは、多様なデータの連携と統合だ。
MDM(モバイル・デバイス 管理)業務用スマホのデータ管理やセキュリティ支援を手掛けるサービス
オープンソースソフトウェアの設計図にあたる「ソースコード」が無償で公開され、誰でも自由に使用したり、調査や改良、再配布したりできるソフト。基本ソフト(OS)のアンドロイドやリナックスが代表例だ。
ネーミングライツスタジアムなどの施設に、スポンサー企業の社名やブランド名を、名称として付与する権利
PTSProprietary Tradinng System 証券会社などが運営する株式システム
ロボティスクロボット工学。制御工学を中心にセンサー技術・機械機構学などを総合して、ロボットの設計・製作及び運転に関する研究を行う。
ライドシェア自動車を相乗りすること。ライドシェアリングとも呼ばれている。空いている座席を活用し、他者とガソリン代などを負担し合うことで交通量が節約できるため、欧米では安価な交通手段として広く浸透している。
インターネットの発達に伴って事業化が進み、相乗り相手の仲介を行うサイトやスマートフォンアプリ、自家用車を利用したサービスなども普及している。
RPA(ロボテイック・プロセス・オートメーション)人間が担っていたパソコンの定型作業を自動化するソフト
SDGs(エスディーシーズ)2015年国連で採択された「持続可能な開発目標」。30年までに達成を目指す17分野の目標で示す。ターゲットは「食品廃棄を半減させる」や「育児や介護、家事という家庭内の無報酬の労働を評価し、責任を分担する」など日常生活でも取り組めるものが多くある。
スーパーアプリメッセージ機能や買い物、決裁など様々なサービスを一括で提供できるアプリのこと。投資商品の購入から公共料金の支払いまで出来る中国の「支付宝(アリペイ)」やインドの「Paytm(ペイティ―エム)」が有名だ。
SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)ソフトの動作環境をネットのブラウザ経由で提供する
サブスクリプション製品やサービスなどの、一定期間の利用に対して、代金を支払う方式。定額制
シェアリングエコノミーインターネットなどのプラットホームを介して、使っていない物や場所サービスなどを個人や企業間で貸し借りする。2018年度の国内経済規模は、約1兆9千億円。その内、民泊や駐車場など場所のシェアリングが3割を占める。
スマートシティー日本の国土交通省などによると、先進技術を活用することにより、都市や地域を高度化して課題を解決することを指す。具体的には交通渋滞や環境負荷の軽減、日本では少子高齢化の伴う問題への対応がテーマとなる。
 交通分野ではシャアリングの活用により渋滞や二酸化炭素の排出量を減らしたり、高齢者や障碍者の移動を容易にしたりすることが見込まれる。自動運転技術の実用化が進めば、さらに車の保有を減らせる。
 センサーを活用した高齢者や子供の見守り、生活環境の維持といった分野にも期待が高まる。
テレマティクステレコミュニケーション(通信)とインフォティクス(情報科学)を組み合わせた造語。自動車などに通信機能を持たせ、交通情報や車の状態を常時提供、運転を支援したり、管理するシステム。
VR(バーチャルリアリティ)仮想現実。コンピュ―タで作成した映像や音声などを、利用者が現実に近い状態に感じられるように提示する技術やその考え方を言う。CG(コンピューターグラフィックス技術などを使い、あたかも現実世界にいるような感覚を与える技術を指す。
ユニコーン未公開の急成長企業。企業としての評価額が10億㌦(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す。創業10年以内の企業を指すことが多い。企業が盛んな米国でも、企業価値が高くて、創業間もない企業は少ないことから「うわさは聞くが見たことも無い」というギリシャ神話に出てくる伝説の一角獣の名前に例えられた。